生地がいいオリジナルTシャツを作りたい!生地選びのポイント
オリジナルTシャツを作るとき、生地選びはとても大切です。オリジナルTシャツの生地には、厚みや素材・編み方など様々な種類があり、着心地や耐久性に関わってきます。着心地がよく、生地がいいTシャツを選択すれば、長期間にわたって愛用できます。しかし、数あるオリジナルTシャツの生地の中から、どれを選べばいいのか迷うこともあるかと思います。
本記事では、生地がいいオリジナルTシャツを作りたい! 最高品質のTシャツを作りたいと考えるあなたに向けて、生地選びのポイントを紹介いたします。目的や季節、デザインの要素などを考慮し、理想的なTシャツを手に入れるための方法について探求していきましょう。良い生地の選び方を学び、最高のTシャツを作る参考にしてください。
オリジナルTシャツの素材
オリジナルTシャツを作成する際には、さまざまな種類の生地素材が利用されます。それぞれの生地素材には独特の特性があり、着心地や用途に影響します。以下に、よく使われる生地の種類とそれぞれの特性を紹介します。
コットン
コットン (綿) はTシャツの中で最も一般的に使用される素材の一つです。その人気の理由は、通気性が高く、肌触りが心地よいことです。また、吸湿性にも優れており、暖かい季節に最適です。
1. 通気性が高い
コットンは空気を通しやすい素材です。これにより、肌に密着しすぎず涼しく快適な着心地を提供します。
2. 吸湿性が優れている
コットンは水分を吸収しやすい素材です。汗を素早く吸い取り、蒸発させるため、暑い日や運動時に快適に着用できます。
3. 肌触りが柔らかい
コットンは繊維が柔らかいため、肌に触れる部分が快適です。特に敏感肌の人にとっては適した素材です。
4. 自然繊維
コットンは植物由来の天然繊維であり、人体や環境に優しいです。再生可能な素材であるため、環境への負荷が少ないです。
5. 耐久性がある
コットンは一般的に強い繊維であり、しっかりとした織り目が特徴です。適切にケアすれば、長く使えます。
ただし、コットンはしわになりやすく、伸縮性が低いため、伸び縮みがあまり許容できない場合や、シワが気になる場合は他の素材を選ぶことも考慮してください。
ポリエステル
ポリエステルは軽量で速乾性があり、スポーツウェアやアクティブな活動に適した素材です。また、伸縮性が高く、体の動きを妨げません。
1. 速乾性
ポリエステルは水分を吸収せず、速乾性が高い特性があります。このため、汗を素早く拭き取って乾燥させるのに適しています。
2. 耐久性
ポリエステルは強靭で耐久性があります。摩擦や引っ張りに対しても強く、長持ちします。
3. 軽量
ポリエステルは軽量であり、着心地が軽快です。特にアクティブな活動やスポーツに適しています。
4. 伸縮性が高い
ポリエステルは弾力性があり、伸縮性が高いため、体の動きを制限しません。
5. シワになりにくい
ポリエステルはシワになりにくい特性があります。これにより、アイロンを使わずに手入れができます。
6. カラーバリエーション
ポリエステルは染色がしやすく、鮮やかな色合いを実現できます。色の持ちも良いです。
ただし、通気性が低いため、暑い季節にはコットンよりも暑く感じる場合があります。また、皮膚への刺激が強い場合もあるため、敏感肌の方は注意が必要です。
混合素材
混合素材は、コットンとポリエステルを組み合わせたもので、両者の特性を併せ持っています。通気性と耐久性を両立させるため、幅広い用途に適しています。
1. 通気性と速乾性のバランス
混合素材は通気性がありつつ速乾性も備えています。これにより、快適な着心地を提供し、汗を素早く拭き取って乾燥させます。
2. 耐久性
混合素材は強靭で耐久性があります。摩擦や引っ張りに対しても強く、長持ちします。
3. 軽量
混合素材は軽量であり、着心地が軽快です。特にアクティブな活動やスポーツに適しています。
4. 伸縮性が高い
混合素材は弾力性があり、伸縮性が高いため、体の動きを制限しません。
5. シワになりにくい
混合素材はシワになりにくい特性があります。手入れが比較的簡単です。
6. カラーバリエーション
混合素材は染色がしやすく、鮮やかな色合いを実現できます。色の持ちも良いです。
混合素材は、コットンやポリエステルの個々の特性を組み合わせることで、多様な着用状況や用途に対応できる優れた素材と言えます。ただし、具体的なブレンド比率や素材の組み合わせによって特性が異なるため、選ぶ際にはラベルや説明を確認することが重要です。
これらの生地の選択は、Tシャツの用途や季節、着用者の好みによって異なります。最適な生地を選ぶことで、理想的なTシャツを作成する基盤が築けます。
生地の厚さを表すオンス (oz)
Tシャツの厚さを表す単位は「オンス (oz) 」といい、織り目の密度を示す単位です。日本では重さと言えばグラム(g/ 平方メートル)が一般的ですが、Tシャツはアメリカから普及した製品なので、現在でもヤード・ポンド法で表記されています。
生地は重いほど厚くなるので、服飾業界などにおいては厚みを示す単位として使われています。具体的には、1平方ヤードあたりの生地の重さを指します。例えば、6オンスのTシャツは、1平方ヤードあたり6オンスの生地が使われています。オンスが多いほど生地は厚く、少ないほど軽薄です。選ぶ際には、季節や着用目的に応じて適切なオンスを選ぶと快適です。
4.9オンス以下
4.9オンス以下のTシャツは、いわゆる「薄手のTシャツ」です。夏は涼しく、冬はアンダーウェアとして1年を通して着用できます。薄い分、柔らかいので部屋着にもぴったりです。透けやすく、体のラインがわかりやすいというデメリットがあります。ライトな着心地で、通気性が高いTシャツです。価格が安いのでイベントや販促用に多く利用されています。
5.0~5.9オンス
やや厚めで、耐久性を求めるならこのくらいの厚さのものを探すのがおすすめです。一般的なTシャツは、だいたいこの5.0〜5.9オンスの間になります。バランスが良く、一般的なTシャツを作りたい場合におすすめです。
6.0オンス以上
手に持って「厚手だな」と感じるようになるのは、この6.0オンスを超えたあたりからです。明確な基準はありませんが、メーカーによってはこの辺りから「ヘビーウェイト」と呼ぶようになります。厚手で耐久性があり、実用性が高いTシャツです。
糸の太さを表す番手
オリジナルTシャツを形づくる「糸」はとても重要なポイントです。糸の太さの単位は『番手』という言葉で示されます。数値が大きくなるほど糸が細く軽くなります。同じオンスでも糸の番手が変われば着心地が違うことがあるので注意してくださいね。
番手が小さい (糸が太い)
糸が太いと織り目が粗くなります。これにより、Tシャツの生地が厚く、しっかりとした質感になり、丈夫で透けにくい生地となります。
番手が大きい (糸が細い)
番手が大きいと糸が細く、やわらかく優しい風合いで肌触りのいい生地になります。生地は薄くなり、軽やかな着心地になります。
オリジナルTシャツ生地の編み方
Tシャツ素材の質感は生地の編み方によっても変化します。生地の編み方には数多くの種類がありますが、ここではTシャツに使われやすい代表的な折り方を紹介します。
柔らかく肌触りが良い天竺編み
天竺編みは、特徴的な表面模様を持つ織り方です。平編み(ひらあみ)/天竺編み(てんじくあみ)/メリアス編み とも呼ばれます。
この編み方は、目の表面に微細な凹凸があり、生地がやや厚手で通気性が良いのが特徴です。天竺編みの生地は、柔らかく肌触りが良いため、着心地が快適です。通気性が高いため、暖かい季節にも涼しく着用できる上、運動時やアクティブな活動にも適しています。
一般的にTシャツやスウェットシャツなどの衣料品によく使用されます。また、独特の表面模様がデザインの一部となり、ファッションアイテムとしても人気です。
体にフィットしやすいリブ編み
リブ編みは、交互にくぼみと出っ張りが現れる特徴的な模様を持ちます。フライス編み/リブ編み/ゴム編み/畦編み(あぜあみ)とも呼ばれます。
この編み方は非常に伸縮性があり、着用時に体にフィットしやすいのが特徴です。袖口や襟元、裾などの部位によく使われ、服の動きやすさを提供します。
また、通気性がありながら保温性もあるため、季節を問わず快適に着用できます。リブ編みの製品は着脱がしやすく、靴下や手袋、帽子などのアクセサリーにもよく利用されます。強度があり、耐久性が高いため、長く愛用できる特性を持ちます。
表面が平らで滑らかなスムース編み
スムース編みは、糸を交互に上下に編み込むことで平滑な表面を持つ特徴的な編み方です。スムース編み/インターロック編み とも呼ばれます。
この技法は編み物の基本であり、編み物の初心者から上級者まで幅広く利用されます。最大の特徴は、表面が平らで滑らかなことです。これにより、編み物の模様がはっきりと現れ、美しい仕上がりを得ることができます。
スムース編みは通気性があり、着心地が滑らかで肌触りが良いため、洋服や小物作りによく用いられます。また、糸の選び方や編み方の変化によって、様々な柄や模様を表現できるのも特徴です。スムース編みはドレスシャツやフォーマルウェアなどによく使用され、洗練された印象を与えます。
肌に優しく保温性が高いサーマル編み
サーマル編みは、特徴的な模様が立体的な表面に現れる編み方です。編み目が焼き菓子のワッフルのような「ワッフル地」とハチの巣のような「ハニカム地」とに大別されます。
この技法は通気性がありながら保温性にも優れています。糸が交差することでできる立体的な模様が、空気を含みやすく保温性を高めます。
最大の特徴は、その編み目の厚みと柔らかさです。立体的な表面が肌に触れる部分に通気性を提供し、暖かさを保ちます。また、編み目が密集しているため、耐久性が高く、長持ちします。
サーマル編みは主に寒冷地や寒い季節に着用される衣類に使用され、寒さから身を守るための効果的な編み方です。その独特の模様と保温性の高さから、アウトドア活動や冬の日常着として人気があります。
用途に合わせたいい生地の選び方
オリジナルTシャツを作成する際に、重要なステップのひとつとして、用途に合わせた生地選びがあります。どのような目的で着用するかによって、適した生地が異なります。ここでは、目的に応じた生地の選び方について説明いたします。
① 普段着として
普段のカジュアルな着用を想定する場合には、快適な着心地が求められます。柔らかな肌触りや通気性の高いコットン素材などが理想的です。
② スポーツやアクティブな活動に
運動やアクティブな活動をする際には、動きやすさと速乾性が重要です。伸縮性のある素材や速乾性に優れたポリエステルなどが適しています。
③ 仕事やビジネス用途に
ビジネス環境でTシャツを着用する場合、清潔感とプロフェッショナルな印象が重視されます。こうした場合は、しっかりとした織り目の生地や、シワになりにくい素材が適しています。また、シンプルなデザインが好まれることが多いです。
④ 特別なイベントやプロモーションに
特別なイベントやプロモーションのためにTシャツを作成する場合、耐久性やデザインの鮮やかさが重要です。コストを重視して薄手の生地を選ぶことも検討してみましょう。
それぞれの用途に応じて、最適なTシャツを選ぶことで、その利用価値が最大限に引き出されます。用途を明確にし、適切なTシャツを選ぶことが重要です。
良い生地を見分けるポイント
良い生地を選ぶことは、快適なTシャツを作成する上で重要なステップです。以下に、良質な生地を見分ける際のポイントを紹介します。
☑ 手触りと質感
生地の手触りは品質を感じる重要な要素です。柔らかく肌触りが良い生地は、快適な着心地を提供します。質感も確認しましょう。しっとりとした滑らかな質感は、高品質な生地として感じられます。
☑ 透け感のチェック
生地が透けるかどうかは、品質を示す指標の一つです。適切な厚みがある生地は、透けにくく、着用時に安心感を与えます。白色や明るい色の場合、透け感が気になることがありますので注意してください。
☑ 耐久性の評価
オリジナルTシャツは頻繁に着用するアイテムであるため、耐久性も重要です。糸の密度や織り目の確認をしましょう。しっかりとした作りの生地は、長く愛用できる特徴を持ちます。
これらのポイントを抑えて、良質な生地を選ぶことで、理想的なTシャツを作成する基盤を築くことができます。
まとめ
いい生地の選定は、快適なオリジナルTシャツを作成する上で不可欠です。手触りや質感、透け感、耐久性などを確認してください。これらのポイントを抑えることで、最高品質のオリジナルTシャツを手に入れ、着心地の良さを楽しむことができるかと思います。
また、オリジナルTシャツの用途や季節に応じて、最適な素材を選ぶことも肝心です。普段着としても、スポーツ活動の際にも、ビジネス用途にも、それぞれのシーンに適した生地が存在します。目的を明確にし、生地の特性を理解した上で選ぶことで、生地がいい理想的なTシャツを手に入れることができるでしょう。
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