失敗しない!オリジナルTシャツの選び方
Tシャツは、年齢、性別問わず、多くの人が着用し、生活に欠かせないアイテムです。私服だけでなく、イベントTシャツやスポーツシーン、ユニフォームや作業服などのワークシーンでも活躍します。Tシャツと一口に言っても、種類は幅広いものです。下着として着るのか、主役として一枚で着用するのかなど、用途によってもベストなTシャツは異なります。すでに好みのTシャツが何かを把握していれば良いですが、イマイチ具体的なイメージまではできていないという方は、Tシャツとは何かを把握することをおすすめします。
ここではTシャツ選びにおけるポイントを解説しますので、オリジナルTシャツ作りが初めてで不安という方は必見です。
まずはオリジナルプリントのボディとなるTシャツ選びから
まずはボディとなるTシャツ本体を選びましょう。着心地や素材、厚さやシルエットなど、目的に合わせてTシャツを選択するために必要なチェックポイントをご紹介します。
Point1 Tシャツサイズにこだわる
他のアイテムの着こなしにおいても重要ですが、Tシャツにおいては特にサイズ感は命と言っても過言ではないポイントです。特に一枚での着こなしとなると、シルエットの良し悪しによってセンスの差が如実に現れます。同じMサイズでもブランド、メーカーによって差があります。同じモデルでもシーズンによってはシルエットに改良が加えられているものもあるため、購入前にサイズ感の確認はお忘れなく。
Point2 ネックタイプによる印象を知る
Tシャツの印象をキメる大切なディテールのひとつがネックデザインです。クルーネック、Vネック、Uネック、ボートネック、ヘンリーネックなどの「ネック形状」に加え「リブの太さ」にも注目してください。
① オリジナルTシャツのネック形状「クルーネック」
クルーネックはTシャツデザインのベーシックであり、もっとも品揃えが多い王道的な存在です。丸首型のネックラインが特徴で、クルーは船の乗組員を意味します。
② オリジナルTシャツのネック形状「Vネック」
キレイめな印象を与えたい場合はVネックがおすすめです。カジュアル寄りになるプリントや柄の入ったTシャツだったとしても、Vネックディテールを加えることでほんのり大人らしい雰囲気になります。ネックラインが深すぎると、キザな印象を与える恐れがあるため、バランスをみながら適切な深さのVネックのTシャツを探してください。
③ オリジナルTシャツのネック形状「Uネック」
フェミニン(中性的)な印象が加わるのがUネックのTシャツです。Uのような深いネックラインが特徴。肩肘はらないリラックス感のある装いを表現するのにもってこいのTシャツです。
④ オリジナルTシャツのネック形状「ボートネック」
バスクシャツの定番ディテールでもあるボートネックを採用したTシャツは、フレンチカジュアル・マリンテイストな印象を与えたい場合に重宝します。ワイルドさや武骨さというよりも、どこか優しげでソフトな印象になります。
⑤ オリジナルTシャツのネック形状「ヘンリーネック」
首元にシャツのような合わせとボタンのディテールを配したヘンリーネック。シャツとTシャツの中間的なイメージを思い浮かべる方も多いかもしれないが、洗いをかけて色落ちさせていたり、生地とボタン色にコントラストがついていたりと、もともとがスポーツウェアのため、カジュアルなタイプが多いです。イギリスのボート競技であるヘンリーレガッタの選手が着ていたユニフォームのディテールが起源と言われています。
シャツのリブ幅によっても与える印象は異なります
ネックラインに加えて、ネック部分のリブの幅にも注目してください。リブの幅が太いほどカジュアル・スポーティーな印象、逆にリブが細いほどキレイめに。細さがかなり進むとフェミニンな印象につながります。同じクルーネックでもこのリブの幅によってかなりテイストが変化するため、見落とさないようにチェックしてください。
Point3 Tシャツの耐久性に注意
長く一枚のTシャツを着用し続けたい場合は、リブの首元が丈夫なバインダーネックだったり、伸縮性の良い素材を採用しているかなどもチェックポイントに入れておきたいところ。耐久性を重視する場合は、洗濯を繰り返してもヨレにくく、長く愛用できるTシャツを選びましょう。
お気に入りのTシャツは洗濯方法にこだわって長持ち
Tシャツの耐久性が優れていれば問題はありませんが、単に高額なアイテム=耐久性に優れている訳では無いのが難しいところです。お気に入りのTシャツを少しでも長持ちさせるなら、洗濯方法にもこだわりたいところ。洗濯ネットに入れて洗うのはもちろん、干し方も工夫することで伸びを防げます。
例えば、竿に袖を通して干す方法があります。広い面積でTシャツを支えられるため、ダメージが最小限におさえられる。ハンガーにかけるとどうしでもTシャツの一番弱い首部分に負担がかかったり、肩にハンガーのあとがついてしまうことが多い。今までハンガー派だった方は、ぜひ試してみてください。
Point4 Tシャツ生地の選び方にも気を配ろう
これからオリジナルTシャツを製作するに際しては、Tシャツ生地の素材も綿やドライ、ポリエステルなど豊富な種類があり、任意に選択することができます。Tシャツは、肌に直接身に付けることが多いため「肌触りの良さ」にも気を配りたいところ。汗ばむ時期でも身体にべったりと貼り付かない最適な生地を選びたいものです。あらかじめ素材の種類と特徴について理解を深めておきましょう。
Tシャツで使用される代表的な生地としては綿(コットン)、ポリエステル、混合素材が挙げられます。
① 綿(コットン)
Tシャツで使用される生地で圧倒的に多いのが綿でしょう。天然素材ならではの肌触りのよさと清涼感があり、取扱いしやすいのが特徴であり長所です。耐久性や吸水性、保温性にも優れることから、一年を通して敏感肌の方でも愛用できます。吸水性に富むことから乾きにくく、汗をかくと汗ジミになったり、身体にべったりするのがデメリットです。
② ポリエステル
ポリエステルは通気性や吸湿速乾性に優れるため、汗をかいてもさらっとした着心地が特徴です。それゆえ、スポーツウエアやユニフォームにも使用されることが多い素材です。シワになりにくく、形状が崩れにくいため取扱いがラクでアイロン要らず。綿と比べると肌触りの良さは劣り、化学繊維ならではの毛玉の出来やすさや、静電気が溜まりやすい点がデメリットです。
③ 混合素材
混合素材は複数の素材を混合して作られる素材で、デメリットをカバーし合い、1つの素材で実現できないことを可能にします。例えば、綿ポリエステル素材であれば、綿の弱点である吸水性の良さからくる乾きにくさがポリエステルの特徴により補われ、肌触りがよく通気性や速乾性に優れた素材になります。割合によってより綿ライクか、ポリエステルライクか特徴が変わります。用途に合わせ、選ぶ時のポイントにしてください。
Point5 目的に合わせてTシャツを選択する
Tシャツといっても用途や予算に応じて種類がたくさんあります。イベントやお店などのユニフォームに使う場合は、デザインや生地・素材といった要素をしっかり考慮しておく必要があります。目的にピッタリ合ったTシャツを探してみましょう。
① クラスTシャツ、文化祭・体育祭などの学校行事で
文化祭・体育祭などの学校行事であれば、着用頻度が高いので洗濯のしやすいドライTシャツだと便利です。速乾性に優れたTシャツを選ぶのがポイントで、ポリエステル素材が適しています。文化祭やサークルなど、オリジナルTシャツを作る際には、カラーバリエーションが豊富でプリント加工がしやすいコスパに優れたTシャツを選ぶのも良いです。
② お店の制服やユニフォームとして
お店の制服などで使う場合は、肌触りの良さと丈夫な素材でできた綿素材のTシャツがおすすめです。特に制服だとお客さんの目に触れるので、汚れが落ちやすくて毛玉がつかないというメリットも大きいです。
③ スポーツ・チームシャツとして
部活やサークル活動、イベント用などアクティブなシーンで使いたい場合は、ドライTシャツがおすすめです。スポーツウェアは吸水性と速乾性に優れているので、汗を書いてもさらさら快適に過ごすことができます。
ポケット付きのTシャツは実用性が高い
胸にポケットがあると、ライターやペンなどのちょっとした小物をすぐに出し入れできるので非常に便利です。普段バッグを持たない人だと、胸ポケットがあるとだいぶ助かりますよね。普段着としても利便性が高くなるのでおすすめです。さらに、ポケットがあることでデザイン的にも引き締まり、おしゃれなワンポイントになります。店員であれば、胸ポケットにメモ帳やペンをしまっておくと仕事も捗ります。デザイン性と実用性を兼ね備えているTシャツだと言えます。
まとめ
ここまでオリジナルTシャツ選びにおけるポイントを解説しました。着心地や素材、厚さやシルエットなど、目的に合わせてTシャツを選択するために必要なチェックポイントを参考に、自分にピッタリなTシャツを選んでみてください。見た目にも着心地にも満足できる、とっておきのオリジナルTシャツを作ってくださいね。